吉開 香織

なんとなく絵を描いて20年が経った人。

他人に見てもらって、良いと言ってくれた絵を描けた時は、自己存在意義があった!と自己肯定が一時的ながらも意識内で表面化され、じゃあ次は、と自分に追い打ちをかける。描いた人の思想、意図、意思、気持ち、気分、といったものが、視覚物としてあらわれ、鑑賞者がいてくれるかぎりそれらを察知して、作者のいろんなものを透視するかのような行為が、絵と見る側との現象だと思う。他人が見るということを意識して描くということは既に意識の持ち様の失敗だと思う。自己完結として絵が完成されるが、絵にひもがついてそのひもを引っ張るのが鑑賞者で、結果言えるのは、裸になった思いで描くことを追及すれば自分も救われるのかもしれない。


I am making art by expressing with visual thing. Visualizing of inspiration, conception.

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